復活したUKが誇るグランジ/オルタナティヴロック・バンドを直撃!インタビュー第一弾!!

取材:有島博志 | 通訳:川原真理子 | 構成:望月裕介

GrindHouse magazine Vol.68の締め切りにこそ間に合わなかったが、ついにBUSHの中心人物、ギャビン・ロスデイル(vo)のインタビューが実現。彼自身が絶大な自負とともに語る復活作『THE SEA OF MEMORIES』は、90年代と現代の空気が完璧な融合を見せる、まさに必聴盤だ!

――2002年にBUSHを解散させた後、あなたはソロやINSTITUTE で活動していましたね。このタイミングでBUSHを再結成させた理由は何だったのでしょうか?
「別に解散つもりなんてなかったけど、とても不思議な状況だったね。僕は、BUSHでやり残したことがたくさんあると感じていたんだ。それまで一生懸命にやってきて、あんなに成功し、可能性もあったのに、突然できなくなってしまって、とても悲しかった。だから長年かけて、やっとここまでこぎつけたんだ。そして、今はやりたいことが実現しつつある。新作にみんなが注目してくれているし、ツアーもソールドアウトだ。この8年間はずっと謙虚な気持ちで、何も期待していなかったから、ひとりひとりに感謝しないといけないな。僕はこれまでの作品すべてに、そのときのベストを尽くして、一生懸命作ってきたという自信がある。でも『THE SEA OF MEMORIES』はとてもエキサイティングで、長年やりたいと思っていたことだったんだ。しかも、そのアルバムや、バンドのプレイに対する反応があるなんて、マジカルだよ!」




5th Album
『THE SEA OF MEMORIES』
Now On Sale!!


――2010年にソロ活動の一環として、APOCALYPTICAの“End Of Me”(『7TH SYMPHONY』収録)にゲストヴォーカルとして参加しましたね。
「彼らが“歌ってくれないか?”とこの曲のデモを送って来たんだ。もともとすごく可能性を感じる曲だったけど、僕がコラボレーションすることで、まったく別ものになったと思う。とても楽しかったよ。タイミングさえあえば、ライヴでも共演してみたいね」

――「BUSHでやり残したことがたくさんあると感じていた」とのことでしたが、これは純粋なBUSH再結成なのか、BUSHと名乗りつつも新しい音楽的挑戦になるのか、どちらでしょうか?
「もちろん、両方であればと思っているよ。僕の夢は、過去と未来を含む作品を作ることだったし、昔からのファンを失いたくはなかった。例えばソロだったら“どうすればBUSHとは違ったものにできるか”を考えないといけないけど、BUSHの曲作りはあまり考えないで、ただ楽しめばいい。だから、僕は常にいいバランスを見つけようとしている、ということになるね」

――今回の再結成には、オリジナルメンバーのナイジェル・パルスフォード(g)とデイヴ・パーソンズ(b)は不参加で、代わりにクリス・トレイナー(g)とコリィ・ブリッツ(b)が加入していますね。
「彼らは、BUSHが解散状態だったときに知り合ったんだ。今の僕にとって、最も近しい存在なんだよ。僕の音楽ファミリーなんで、何をするにも一緒だ。音楽に人生とエナジーを捧げているんだもの。僕は彼らととてもいい関係にあるんだ。僕の人生で一番辛いのは、仕事とプライベートのバランスを取ることなんだけど、それは誰もが同じさ。みんな家族がいるんだし、大好きなことのために犠牲を払っている。だから、僕たちは同じ兵士のようなものなんだ」

――BUSHが『SIXTEEN STONE』でデビューし、欧米で大炸裂してから、もう15年になりますね。当時、猛威をふるっていたUSグランジ/オルタナティヴに対するUKからの返答とよく言われていましたけど、90年代のあの時代を振り返り、どう思いますか?
「僕は何枚もの作品をリリースし、世界中をツアーしたけど、どこの観客も素晴らしかった。たまには酷評を見ることもあったけど、みんな夢中になってくれたからね。僕は常に学習して、いいレコードを作りたいだけだった。過去を振り返っても、どの作品についてだって、いくらでも語れるよ。もちろんグランジっぽい曲もあったけど、僕はレゲエのベースラインとパンクロックのエナジーを組み合わせて、思いっきりシャウトして、歌いたかったんだ。結果的には夢にも思っていなかったようなことを成し遂げたし、いまだに音楽を作るチャンスが与えられている。僕はとても恵まれていて、幸運だと思う。BUSHは、僕が人生を音楽に捧げることを許してくれたんだ。人々と分かち合える、人生のサウンドトラックになる音楽を作ったんだよ。それって、すごく光栄なことだ。僕はちっぽけなアーティストだけど、気に入ってくれる人がいる。世界中を廻ってその人を探しているんだ」

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