まさに“力”と“力”のぶつかり合い、
“エネルギー”と“エネルギー”の放射し合い。
これが、T.C.Lのライヴだ!

T.C.L
March 23th, 2013 at Shindaita Fever Tokyo
" FREAK OUT SHOW Vol.10 "~"TREMENDOUS CLASSIXX" RELEASE PARTY~

RYO、そしてTHE MAD CAPSULE MARKETS(TMCM)、WAGDUG FUTURISTIC
UNITY(WDFU)のKYONO、さらにGERONIMO、UNDOWNのYAMADAからなる
“3人ヴォーカル隊”がフロントに立つ、噂のT.C.L(The Chunk Legend)がついに、
初の公式流通音源で初フル作『Tremendous Classixx』を発売した。それに伴い
ライヴ活動を再開させ、3月22日の名古屋は上前津のCLUB ZIONでのイベント、
STAY HIGH VOL.54参戦に続き、翌23日は東京に戻り、新代田Feverで自らの主宰
イベント、FREAK OUT SHOW Vol.10を催した。
"TREMENDOUS CLASSIXX" RELEASE PARTY とのサブタイトルが踊り、BACK
DROP BOMB、JESSE and THE BONEZ、FIGHT IT OUT、THINK AGAINなる豪華
なサポート出演陣がT.C.Lを盛り立てた。BACK DROP BOMB終演後、予定よりほぼ
30分遅れでT.C.Lのパフォーマンスは始まった。自分にとって、初の“生体験”だった。

ステージ中央後方にTHE CREATOR OF~WDFU
のSHIBUYA(ds)がドシッと構える。その左斜め前に
BITCH(b/GERONIMO)が立ち、ステージ向かって右
側にTORUxxx(g/TMCM~UNDOWN~STAR CLUB)
が陣取る。その後方支援陣を前に3人ヴォーカル隊
がまさにフリーフォームで駆りつつ叫ぶ、というのが、
T.C.Lのライヴでの基本フォーメーションだ。改めて
言うまでもなく、6人みな“歴戦の猛者たち”だ。ライヴ
ジャムみたいな感じで冒頭始まり、この時点ですでに
お客さんたちの気持ちと身体は完全にステージに持っ
ていかれてたけど、そこから“BURST & RISE”へと
流れ込んだ途端、ステージ上からフロアに一瞬スパー
クが走り、それまで以上に熱いものが場内いっぱいに
広まった。ものスゴい瞬発力、喚起力、破壊力だ。
まさに「戦闘開始っ!」の瞬間だった。






まさにT.C.Lが挑む“真剣勝負”と、それを受けて
立ち、あらわにするお客さんたちの“真剣勝負”。
この構図、図式が押っせ押せ攻っめ攻め状態
のなか高テンションで繰り広げられる。T.C.Lは
一切手を緩めない。お客さんたちも息つくヒマな
んぞあえてとらず喰らいつきまくる。この正面衝
突具合が放つ緊張感、躍動感たるやかなりのも
ので、全身に熱さを浴びせかけられたかのような
想いを味わい、肌もピリッピリきた。
特にRYO、KYONO、YAMADAが代わる代わる
前に出、モニタースピーカーに足をかけ、上体を
フロアに傾け、ほぼ没入させるかのような勢いで
叫び続けるさまはもう、見事な“絵”となり、めちゃ
くちゃカッコよ過ぎて目を奪われっぱなしだった。
その光景は、ときに3人がもちろんイイ意味でお客
さんたちにケンカを売ってるかのようにすら見える
ぐらいのスゴみ、説得力があった。
鉄板な後方支援陣がその3人をガッツリとサポートし
時折引っ張っていくところもさすがだった。決して
曲と曲の間に気の効いたMCが入るわけじゃない。
“DIS THE POWER”“INVASION”“ESCAPE FROM
BABYLON”“BLACK GAIN”と次から次へと曲が繰
り出されていき、その高テンションも常にキープさ
れていた。

6人のメンバーは“歴戦の猛者たち”であると同時に、
もはやベテランである。同じ時代を共有し、同じ音楽
を知り、吸い込み、それで育んだ“絆”を心に、また身
体に、本気で“真剣勝負”に打って出てきたら、いっ
たいどんなことになるのか、の答えを、この夜T.C.L
自身がとてもわかりやすく示してた。メタルとハード
コアを継ぎ目なく合体、融合させるという80年代中盤
から後半の頃に起きた、ある意味“現象音楽”をこの
2013年の今現在にカッコいいものとして演り、聴か
せられるのは、T.C.Lだからこそだ。
その後も曲は続き、アンコールにも応え“START IT
UP”“FREAK OUT”の2曲を演り、セットを締めくくった。

前々から「T.C.Lのライヴはスゴい、ヤバい!」とは
耳にしてた。で、この夜実体験した瞬間、その風評
が紛れもない事実であるどころか、それ以上のもの
であることをイヤと言うほど思い知らされた。観戦し
てる間、いったい何度「もっと早く観るべきだった…」
と後悔したことか。それまでの自分の愚かさを後悔
するライヴなんて、そう何度も経験できるもんじゃない。
この夜のT.C.Lがまさにそうだった。まだ、という人は
ぜひ『Tremendous Classixx』を聴き、必ずライヴも
観てほしい。必ずや張っ倒されるから。


文・愛島博志/text by Hiro Arishima
photography by Megumi Suzuki

  • ■Set list■
  • 01. BURST & RISE
  • 02. DIS THE POWER
  • 03. INVASION
  • 04. ESCAPE FROM BABYLON
  • 05. BLACK GAIN
  • 06. STAY THE WAY
  • 07. FALL DOWN
  • 08. DISTORTED COMPRESSION
  • 09. SO WHY?
  • 10. FORCE!!
  • 11. BAKUHATSU
  • 12. WEAPON OF THE PEOPLE
  • -ENCORE-
  • 13. START IT UP
  • 14. FREAK OUT
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